沖縄を支え続けている縁の下の力持ち
みなさん初めましてー!
Okimag学生アルバイト、新入生のぴろきです!
取材は今回で2件目、記事を書くのは初めてなので少し緊張しています(笑)
皆さんは「B to B」という言葉を聞いたことがありますか? これは「Business to Business」、つまり企業間取引の略で、B to B企業は消費者ではなく企業をお客様としています。このような企業は普段の生活ではCMもしませんし、あまり知られていないかもしれません。
今回紹介する企業は、そんなB to B企業として古くから沖縄を陰で支え続けている
「株式会社沖縄エジソン」さんです!!
今回取材に応えていただいたのは代表取締役専務の安次嶺之治さんです。
―事業内容・情報通信サービスとは?―
それではよろしくお願いします。では早速ですが、サービス内容を教えてください。
私たち沖縄エジソンは、情報通信サービスを主に行っています。
情報通信サービスとは、具体的にはどういったものでしょうか?
情報サービスではソフトウェア開発や保守業務、サービスメンテナンス、また通信サービスでは音声通信やその機器などを手掛けています。
地域社会にとって必要不可欠な役場やホテル、大学、病院、企業などをお客様としています。そういったお客様のサポートをしているので、我が社の仕事は今後も無くならないとても大切な仕事です。沖縄エジソンは今年で45周年を迎える企業ですので、皆さんのご両親くらいの年かもしれませんね。
我々は影の仕事人、いわゆる必殺仕事人のような企業です。実は離島を含め沖縄県内全ての郵便局のATMを沖縄エジソンがメンテナンスしています。その他の銀行ATMも半分を私たちがメンテナンスしていますし、琉球大学はもう40年以上もわが社の電話を使っています。
そうなんですか!? 全く知りませんでした…私もATMにはいつもお世話になっております。
わが社が行っているB to BはB to Cの20倍もの市場規模があるんです。でも皆さんは私たちのことを知らない。私たちはいわゆる、縁の下の力持ちなのです! 皆さんが入社したがるような県内の大手企業だって、私たちのシステムが支えている。見えないところだけど、やりがいがとても大きいんです!
―この仕事をしていて良かったことー
では次に、この仕事をやっていて良かったと思うことを教えてください。
これを話すと何時間もかかってしまいそうですね(笑) 私は琉球大学の工学部を卒業後、同期が300名もいる東京の大企業へ入社しました。その後30歳で辞めて沖縄エジソンへ入社しました。大企業を経験していたので、入社当時は沖縄エジソンの小ささや設備の差に驚きました。
安次嶺さんが入社した頃は今とは違い、まだ小さな企業だったんですね。
そうですね。大企業では人が揃っているので、仕事1つをするのにもみんなでやるんですね。しかし小さな企業では人手が足りず、営業や保守、サポートも全て自分でやらなくてはなりませんでした。相手となるお客様に応じて勉強をしつつ取り組みました。最初こそ大変でしたが、やっていくうちに次第にできるようになっていきました。
大企業だと大きな機械の小さな歯車くらいしか役に立てないものが、中小企業だと全部自分でやるのでオールラウンドプレーヤーになれるのが、中小企業の魅力だと思います。会社が徐々に大きくなっていくことにも喜びを感じられましたね。
ーこの仕事はどんな人に向いているか―
この会社の特徴は、沖縄だけで商売をさせていただいていることです。ですので、沖縄で働きたい人や技術を身に付けたいと考えている人にはいい会社です。OJTなどの研修で県外へ行くこともあるけれど、絶対に帰ってこれるので安心してください。
沖縄で働きたいと考えている学生も多いでしょうし、それは安心ですね。
それともうひとつ。うちは大手の子会社ではなく独立した会社なので、非常に自由な会社です。やりたいことをできるし、積極的に自分で開拓したい! と思う学生はご自分の手腕を生かせる環境だと思います。
―どのような学生を求めているか―
何よりも素直な人! これが働く上でとても大事です。コミュニケーション能力も必要ですね。今やパソコンと向かい合うだけでなく、お客様との会話も大事だし、それを通して良いものを作るのだからね。技術なんて入社してからでも大丈夫だから、未経験でも全然歓迎します!
未経験でも大丈夫なんですね! これまでに未経験で入社した方の面白い話などはありますか?
8年前ほどに未経験で入社して、開発のスペシャリストに成長した女性社員がいます。某大手企業から、「沖縄エジソンの○〇さんを3年ほど貸してほしい」と言われるほど高い技術を身に付けていきました。彼女にしかできない仕事もあったほどです。しばらくして開発を抜けて総務に移り、今や経理のスペシャリストとしてわが社の経理を支配しています(笑)
未経験から開発のスペシャリストに…かっこいいですね! 私もそんな技術者になりたいな~。
―働くとは―
安次嶺さんにとって、働くとはどういうことでしょうか?
たくさんあるけど、やっぱり自己実現。まさにこの言葉だよね。皆さん働くことにいろいろなことを求めていると思います。やりたいことをしたい、人に喜んでもらいたい、自分を成長させたい、良い収入を得て家庭を持ちたい…どんな形でもいいんです。こうしたい! と思うことを仕事を通して実現することこそが働くということ!
―学生へのアドバイス―
それでは最後になりますが、学生へ向けて安次嶺さんから何かアドバイスをお願いします!
私はよく内定を出した学生から、「入社するまでに何をしたらいいですか?」と質問されます。その答えは「学生のうちにしかできないことをたくさんしてください!」です。40年の社会人生活に比べて学生生活はたった4年しかありませんし。
私が1番皆さんにしてほしいことは、「学生時代で大いに苦しむこと」です。人間てね、意外と何を学んだかよりも苦しかったことの方が覚えているんですよ。それが君たちを強くしてくれる。きっと今後苦しいことはたくさんあるけれど、そんなとき思い出すのは学んだ技術じゃない。苦しくても乗り越えてきた経験なんです!「あの時はもっと苦しかったけど、乗り越えてきたんだ。今だって頑張れる!」てね。
20~30歳のうちに、記憶に残るような苦しみを経験しておけば、30歳以降には平気になってくるよ。それを乗り越えられた人は人生のビクトリーです! これは仕事だけじゃなくて子育てとか、プライベートにも同じことが言えるんだ。
なるほど…記憶に残る苦しみを経て、人は成長していくんですね!
その通りです。今は誰にも信じてもらえませんが、営業としてエジソンでスタートした当初、私は元々無口でしたし。(笑)
ええええええええええええ!? 本当ですか!? 全然想像できない…
人は変われます。目の前にチャンスが来たら何でもやってみるといいですよ。人間、予想外のところへ進めますし、案外そういう人は多いと思います。
―落とした学生から感謝の電話が!?―
今回担当してくださった安次嶺さんはとても暖かな雰囲気を持っていて、場を和ませるようなことも言ってくださりとても楽しく取材をすることが出来ました!
また、取材の中で私が個人的にいいな、と思った会話があります。
私は書類選考では絶対に落とさないようにしています。面接をしてみないと人間性は見えてこないですしね。それに私は「選考で落として、はい終わり。さようなら。」という関わり方が嫌いです。せっかく来てもらうのだから、「沖縄エジソンの面接を受けてよかった。会社訪問に行ってよかった」という風に思ってもらいたい。だから、面接をしたら直々にフィードバックやアドバイスをすることにしているんです。
私からすると、皆さんの年代はわが子のようですからね。選考で落とした学生から電話がかかってきて、「安次嶺さんのアドバイスのおかげで○○の選考通りました!」と感謝されたこともあります。これほど嬉しいことはありませんね!
学生が希望する以上は今までみんな社長面接まで進めています。でも今後たくさんの応募が来たら難しくなるかもしれませんね。
Okimag掲載後に応募がどっと増えるかもしれませんよ~?(笑)
―社内の様子―
インタビューの後は会社を案内していただきました。
ご近所との付き合いもあるようで、駐車場の地主さんからバナナの差し入れもあるようです????
株式会社沖縄エジソンさんは6月からタイムスナビにて選考情報を公開するそうです!
個別での会社訪問も歓迎していて、「会社の説明だけでなく、学生と対話を通して相互理解したい」とのことです。
安次嶺さんからもためになる話がたくさん聞けること間違いなし!
IT企業について深く知らない学生さんも一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
沖縄エジソンの皆さま、お忙しい中ありがとうございました!
株式会社沖縄エジソンHP????http://www.edison.co.jp/
Special thanks:株式会社沖縄エジソンの皆さま
Photo by:ぴろこ
Written by:ぴろき