ザ・電撃パンクゾンビーズにぶっちゃけインタビュー!


楽しそうに生きている大人はカッコいい!


もう2月ですが…

新年明けましておめでとうございます!

お久しぶりのぴろきです。戌年の男です。

無事卒業論文も提出できハッピーな私を

今年もOkimag共々よろしくお願いしますヽ(`▽´)/

 

2018年、私が最初に紹介させていただく記事はこちら、

「ザ・電撃パンクゾンビーズ」の呉屋泰斗さんです!

呉屋さんについてもっと知りたい方は、呉屋さんのブログを是非ご覧ください!

 

 

実は今回の取材には私の中でテーマがありました。

それは「これまでのOkimagとは違う視点で記事を書く」というもの。

堅苦しい記事ばかりではなく、もっとフランクに。でも、情報として価値のある記事を書きたい。

そんな気持ちで今回、呉屋さんのもとへ取材へ行きました!

 

たくさんお話を聞かせていただいた中から今回は、

  • 商工会で働いて感じた不満
  • 今のリアルな収入
  • 「ちゃんとすること」って必要?
  • 公務員志望者に物申す!

以上の4点を主に記事としてまとめました。

正直なところ、文字では伝わりきらないことも多く是非機会があれば呉屋さんと

お話をして、実際に感じてもらえればと思います。

 


―――呉屋さんのこれまでの経歴を教えてください。

高校を卒業後、琉大へ入ってバンドをしたり遊び呆けたりしました。で、4年生の4月くらいから就活をしました。銀行とかも受けてみて、筆記は受かるけど面接はだめだったね。最終的に、ビレッジヴァンガードなら本も好きだし楽しそうだし、働いてもいいかなって思いました。でも、そこではバイトからしか社員にはなれなくて、僕は大学まで行ってフリーターになることに抵抗があった。迷っていたら彼女に「悩む意味がわからない。やりたいならやりなよ」って背中を押されて、まずはバイトとして入りました。

―――ポジティブな応援があったんですね。そこでのバイトはどうでしたか?

仕事は楽しかったけど激務だったんです。接客もうーん……て感じで。売場作りのような、コンテンツ作りは楽しかったけど。契約社員になると全国転勤があるのも嫌で。そこで辞めて1年間勉強しながら公務員系を手当たり次第受けて、商工会に入りました。

―――おお! ちゃっかり公的機関に入ったんですね!

ひとつポイントがあってね、もし公務員とかになりたいなら、一度仕事内容を聞きに行くと良いですよ。僕の時は200人くらい受けて、本採用されたのが僕1人でした。「仕事に興味を示して、深く尋ねてきたのは呉屋さんだけだったよ」っていわれました。面接での印象が良かったみたいです。待遇はもちろん大事だけど、仕事に興味がある人のほうが一緒に働きたいって思えるもんね。

―――なるほど、これはどんな企業でも就活で使えそうですね!でも今は商工会は辞めていますよね?何か不満だったんですか?

端的にいうと、税金を使う仕事は性に合わないと思いました。商工会って毎年の予算が決まっていて、それをどう“消化”するかって仕事なんです。予算が減らされないように、余ったらテキトーにボールペン100個買ったりして全額使おうとするんです。世間が増税とか言うなかで、それってどうなんだって思いました。あと、新しい技術を入れたがらないんですよね。頭が固い上司が多くて。未だにFAXや一太郎を使ったりしてて、悪しき慣習が嫌いでした。他にも、商工会では経営支援の一環として地域で祭りをやるんですが、その祭りのために人員を割くせいで経営支援に手が回らなくなることがありました。

―――本末転倒って感じですね。笑 

他にも、上の人はコネとかで入った人も少なくなくて。若い人は能力があって頑張り屋も多いけど、上の人が働かない分のしわ寄せが下に来て、苦しくなって……って悪循環がありました。もちろん全ての上司がってわけじゃなくて、いい上司もいましたが。

公務員や商工会員になりたい人は、本当にそこでやりたいことがある人以外はおすすめしません。サビ残や休日出勤も普通にあるし、なんやかんや皆さんが言うところのブラック企業と大差ない気がします。

―――なんとなくで志望している学生は多いですけど、要注意ですね。 辞める際に次のプランはありましたか?

辞めたら何をしよう、って考えた時、ポップや販促物を作ったり、商工会での経営指導員の仕事自体は楽しかったなぁと思いました。それからしばらく準備や勉強をしてから、経営コンサルタントになりました。

―――今まで経験した仕事からやりたいことが明確になったんですね。でもすごい決断ですね! 安定した待遇を捨てて個人事業主になるって。経営コンサルタントになっての成果はどうでしたか?

当時の僕は30歳で、お客さんから選んでもらえる要素が無かったんです。なので、どうせなら振り切った新しいスタイルでいこうと思ってバンドとマーケティングをかけ合わせた「ザ・電撃パンクゾンビーズ」として活動を始めました。セミナーをするとお客さんも来るし、ブログも好評だった。でもやり方を少し間違えていたことに、少し立ってから気が付きました。

―――客も来るし、ブログも好評…成功に聞こえますけど、何が間違っていたんですか?

私は「売上を上げる」ことを提供するのが仕事でした。その方法は2つあって、ひとつは商品力をあげること。もうひとつは、アイドルになることです。

―――アイドル?? どういうことか詳しく教えてください!

人がものを買うときって、その商品が目的なのが、何かや誰かに近づくために商品を買うのかの少なくとも2択が存在するんですね。

―――握手券つきのCDだと、アイドルに近づきたい欲もあるような感じがしますね。

そうそう、そんな感じ。理想的なのは、両方を組み合わせたマーケティング。でも僕がしていたのは、2つめだったんだよね。お客さんはマーケティング力ではなく、僕に会いに来てくれたりしたんです。ありがたいけど、やりたいのはそこじゃなかった。

―――確かにやりたいことではないとなると、理想の「成功」とは少し違うかもしれませんね。そこからどうして現在働いている宇那志豆腐店に入ることにしたんですか?

ここの豆腐めちゃくちゃ美味しくて商品力がすごくあるんです。でもチラシやホームページが無くて、マーケティング的には全然だめで。でも驚くことに売上がどんどん上がっていっているらしくて、どうなっているんだろうって疑問が浮かんだんです。それで実際に働いてみることにしました。

―――働いてみて、その疑問は解決しましたか?

解決しましたよ! 今の時代は、良いものを作れば知らせるよりもむしろ隠す方が難しいんです。良いものは勝手にSNSや口コミで広まっていく時代。だからこそ、商品力のあるものが勝手に拡散していく。マーケティングコンサルタントが要らなくなる未来が来るのかもって思いました。今、私はマーケティングコンサルタントをやめて、豆腐店で働きながらロックンロールバンドをしているって感じです。

宇那志豆腐店のサイトはこちら

 

―――バンド活動はどんな感じなんですか?

今は3曲持っていて、自分的にも良いものができているし、音楽好きにもいい評価をもらえるような曲もあります。

配信の手続きもしているんだけど、1番の悩みはマネタイズですね。笑

※マネタイズ = 無収益のサービスから収益をあげたり、無収益事業を収益事業に変えたりすること

こちらがザ・電撃パンクゾンビーズの曲です。曲の視点が面白い!笑

 

―――マネタイズと聞いて気になったのですが、 今の収入ってどれくらい なんですか?

収入源はほぼ豆腐店だけで、月に7万円。豆腐店から電撃パンクゾンビーズへのお仕事として3万。あとは月によって変動します。ブログは小遣い程度ですね。記事を書いて、それを売って4千円くらいになったり。合計10万ちょっとかなぁ。

―――妻子持ちで10万ちょっと、って感じですね。それって普通に生活苦しくないですか?

そうですね、やばいです。笑 早いとこ売上を上げなきゃなって頑張っているところです。

―――だいぶやばいですね…笑 今回の記事に給料の件は載せても大丈夫ですか?

赤字ですって載っけてくれ! そしたら誰か応援してくれるかも。笑

実際以前Webで応援を募ったら1週間で5万円近く集まりました。笑

―――何という行動力!しかも結構集まってる!笑


―――今までで何か後悔していることはありますか?

「ちゃんとしよう」という考えはいらなかった気がします。やっぱりロックバンドを目指すって、世間体とかも怖いじゃん。売れるわけねーよとか言われるだろうし。だから僕はマーケティングをかけ合わせてセミナーとかもしてみたけど、結果としてそれはアイドル活動みたいになってしまった。最初から振り切って、今みたいにマーケティングの知識をロックに乗せてってしてたらもっと違う高さに行けてたかなって思います。フリーターでもなんでも、頑張ってればいいんじゃないかな。

 

―――では逆に、良かった経験はありますか?

でかい失敗をしたのがいい経験ですね。沖縄に本土のコンサルの先生をお呼びして、プロレスリングでセミナーを開催したら面白いんじゃないかって思ってやってみたんです。費用は50万円くらいかかったけど、お客さんは1人1万円で16人しか来なかったのですごい赤字になりました。笑 その先生にも「ちゃんとやれ」って怒られたけど、先生がその失敗を記事に書いてくれて、それがPV数トップになったんです。いい意味で注目されたし、いい経験だなって思います。

―――失敗をネタにするのって勇気いりますよね。でもそれがPVトップなにがウケるかわからないところが面白いですね!


―――学生へのアドバイスをお願いします!

ちゃんとしなくていいよ、って言いたいです。不安に思っていることのだいたいはそんなに悩む必要が無いことだよ。例えば僕の今の状況は、フリーターで2人の子持ちでマイホーム建築中で。普通に聞いたらやばいっしょ?笑

―――めちゃくちゃやばいですよね! それこそ、ちゃんとしなきゃってなりますよ。

けど実際、そんなにやばくはないんだよね。自分のしたいことがわかっているから希望もあるし、最悪を想定したセーフティーネットも用意している。だから大丈夫なんです。

―――安定していなくても、奥さんはそれで大丈夫なんですか?

商工会時代と比較すると、あの頃は給料が安定していて、帰りが遅くても一応休みはちゃんともらえてて。でも、今とどっちが良いかを聞かれたら俺はやりたいことをしている今のほうがずっといいって思えるし、私の嫁も応援してくれています。幸せだなぁって感じています。


―――呉屋さんからなにかひと言、伝えたいことはありますか?

社会の大人が言うことは、間違っていることも多いと思うよ。江戸時代の人に明治時代の話はできないですよね。上の人のことはそこまで聞かなくても良いんじゃないかな。ちゃんとちゃんと、ってのはある意味呪縛ですよ。

逆に質問だけど、君に子どもがいるとして、今日君が死ぬとして、

最期の瞬間に「たくさんお金を稼いでくれてありがとう」よりも、

「いつもかっこよかったよ」って言われたくない?

―――それは同感です! どうせならお金じゃない何かを残したいですよね。

だからこそ、僕はかっこいいことがしたい! 自分に求められていることは本当に「ちゃんとすること」なのか、しっかり考えてみると良いと思います。

公務員志望の学生は、「給料や待遇が安定していないとしても、公務員になりたいか?」って自分に聞いてみてください。

「それでもやりたい」って言えないなら、ちょっと考え直してみてください。

公務員になりたい理由が、本当に楽しく生きたいからなのかどうかを。

 

(真ん中:ザ・電撃パンクゾンビーズ呉屋さん 左:今回同行した学生の徳原くん)

~呉屋さんの情報~

呉屋泰斗(ごや やすと)

Website Facebook Twitter


今回の記事を書きながら、やっぱり楽しそうに生きている大人ってかっこいいなって思いました。

収入がやばいとか世間的に見てどうなんだとか、そういうことはそこまで大事じゃなくて、

自分がどうしたいのかを率直に追い求めている生き方っていいなぁと。

私はこれから新社会人になる身ですが、自分がやりたいことをして

人生を楽しめるかっこいい大人になりたいなと思いました。

 

Okimagメンバーとして活動する中でも、本当に知りたいことや

価値のある情報を記事にできるよう残り少ない時間ですが精進していきます!

 

読んで頂きありがとうございました!

 

—————-後日談—————-

現在呉屋さんは宇那志豆腐店の店員になったとのこと!

めっちゃカッコいいロックンロールを鳴らすためにも

音楽活動はこれからも続けていくとのことで、

今後も呉屋さんの活動に注目です!

 

Special Thanks ザ・電撃パンクゾンビーズ呉屋泰斗さん

Written by ぴろき

Photo by ぴろき

 

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投稿者の過去記事

沖縄国際大学4年次
総合文化学部 英米言語文化学科所属
趣味はブレイクダンスとお菓子作り。
1年間大学を休学し海外留学を経験した後、Okimagへ。
『楽しむために、楽をしない!』をテーマにしています!

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