頑なに守ってきた心があります。
うりうりずんずんうりずんずん!
手間ひまかけるぞうりずんずん!そりゃー!
甕仕込み泡盛、うりずん。石川酒造。ずんずん!
みなさんお元気ですかー! 夏休みも終わり、10月も後半にさしかかりましたね!
まだまだ飲み会も多いかと思いますが、ビールやカクテルだけじゃなく沖縄の名産品である
泡盛もぜひ飲んでみましょう! ということで既に言っちゃいましたが今回はこちら!
「株式会社石川酒造場」さんです!!
取材にご協力していただいたのは、製造部課長の上間さんです。
今回は泡盛を造っている工場見学もさせて頂きました! 工場内は写真撮影ができないので公式サイトから引用しましたが、
ぜひ実際に工場見学へ行ってみてください! たくさんの甕と泡盛の香りが漂う空間がとても楽しかったです♪
目次
~泡盛の造り方~
- 原料
原料は麹が付きやすく、泡盛独特の風味を醸し出すことができるタイ米を使用しています。
- 洗米、浸漬(しんせき)
1420kgもの原料米を水とともに回転ドラムで洗い、米の表面についた細かなホコリや糠(ぬか)を落とします。
その後洗ったお米を水に浸し、弾力のある状態になるまでタイ米に適度な水分を吸収させます。
- 蒸米(じょうまい)、製麹(せいきく)
水を含んだお米を蒸して、麹菌を増殖させデンプンを糖化させます。
その蒸米に、泡盛の味と香りの決め手となる「黒麹菌」を混ぜ込み、2日間かけて「米麹」を造ります。
この時、デンプンなどの分解に必要な酵素やクエン酸などが産出されます。
- 仕込み、発酵
水と酵母と米麹を混ぜ合わせて「もろみ」をつくります。「もろみ」の状態で約20日間かけて発酵が進み
アルコールが生成されていきます。最終的なもろみのアルコール度数は17~18度になります。
石川酒造場では一石甕(約180リットル)に仕込み発酵させます。(甕仕込み)
- もろみの撹拌(かくはん)
ムラなく発酵させるため、熟練の腕が愛情をかけて毎日盆も正月も休み無しで、約4時間かけて88甕のもろみを攪拌します。
攪拌することでもろみが均一化しより良い発酵環境をつくり、その都度温度をチェックし、温度管理を行います。
1949年の創業当時からこだわり続けている「人の手」を使い「甕仕込み」をすることで、石川酒造場さんのおいしい泡盛は生まれます。
「我々の仕事は、黒麹菌と酵母のポテンシャルを最大限引き出す手助けをすること。そうすることで黒麹菌と酵母がおいしい泡盛を造ってくれる」と上間さんは語ります。
うりうりずんずんうりずんずん! - 蒸留
熟成したもろみを単式蒸留機で蒸留し、アルコールを抽出します。
この時、アルコールとともに様々な香味成分が得られます。
- 貯蔵、熟成
新酒でも約1年は甕で貯蔵して新酒独特の「みーかじゃー」(若いお酒の香り)という匂いを和らげます。
3年以上熟成したものを古酒(クース)と呼び、長期間熟成することでまろやかで豊かな味わいになります。
石川酒造場では5年以上熟成したものを古酒の基準としています。
- 製品化
一定期間貯蔵された泡盛に割り水を加えてアルコール度数を調節し、
その後瓶や壺に詰めて完成します。
以上が泡盛の造り方です! 普段よく泡盛を飲むという方も多いと思いますが、
造り方を知った上で飲むとより楽しいと思いますよ! ぜひ見学へ♪
見学の後は上間さんに取材協力をしていただきました!
―取り組み・造っているもの―
実際に飲ませて頂きました! 3人とも「うまっ!!??」と声が揃いました。笑
シークワーサー風味で甘酸っぱくてとろみがあって、とてもおいしかったです!
―若者の泡盛離れについて―
実際にぴろきが作ってみました! 島風とレモンの皮の苦味、そして炭酸がよくマッチしていてとても美味しかったです♪
この「島風」は若者にも好まれそうな飲み方が他にもあって、フルーツを島風で漬け込んで造る「島風サングリア」もとても美味しそうでした!
―泡盛は二日酔いしにくい?―
―仕事をしていて楽しいこと・大変なこと―
―この仕事に合う人物像―
―上間さんにとって働くとは―
泡盛好きなあなたにとってのやりがいが、ここで待っているかもしれません♪
―学生へのアドバイス―
※記事掲載時(2017年10月16日)では、石川酒造場さんでは採用枠が空いていないため希望者の受け入れが難しいとのことです。また、この業界は定期的な採用活動をしていなかったり求人情報が表に出にくいとのことですので、もし泡盛造りに興味がある人は県内の他の酒造所さんに問い合わせてみるのも良いかと思います!
今回の取材の中で、私たちOkimagメンバーが特に驚いたことのひとつに、「古酒の香り」があります。
こちらの古酒「沈黙」は熟成することでなんと、バニラやメープルのような甘い香りがするようになるんです!
グラスに注いで、少し置くとふわっといい香りがしてきて、ハンドルキーパーなのに口をつけたくなりました。笑
このような熟成された古酒を、自分でも造って楽しみたい方に朗報!
実は泡盛には「仕次ぎ」といって、年代物の古酒にそれよりは少し若い古酒を注ぎ足すことで古酒の熟成した香りや芳醇さを保ちながら、酒を劣化させないようにする手法があるんです! たとえば1つ壺入りの古酒を買って、それを仕次ぎしていけば減らすことなく飲み続けることができるんです! 自分で古酒を育てる楽しみも味わえるので、ぜひ試してみてください♪
詳しくはこちら→ 古酒(クース)・仕次ぎについて
そしてこの石川酒造場さんには、若い人にも人気のある商品がたくさんありました!
女性にも飲みやすいように造られているそうなので、ぜひ飲んでみてください!
株式会社石川酒造場さん、お忙しい中ありがとうございました!
―企業情報―
石川酒造場さんのHPはこちら↓
http://www.kamejikomi.com/
沖縄県西原町字小那覇1438-1
TEL.098-945-3515
FAX.098-945-3997
Special Thanks 株式会社石川酒造場のみなさま
Photo by ぴろこ&スマイリー
Written by あなたのハートにうりずんずんしたいぴろき