肯定的な言葉掛け(プラス思考)のみ聞こえてくる園
皆さんこんにちは!
沖縄も段々寒くなってきましたね〜。
風邪を引かないよう、体調管理を徹底しましょう♪
突然ですが、自分には最近悩みがあります。
何かというと、自分は将来結婚し、奥さんや子どもを養うことができるのか?ということについてです。(重い)
自分の周りで結婚や出産が増えてきて、あぁ自分もそんな歳になったのかぁとしみじみ感じます。(誰がおじさん)
子どもができたらどういう風に育てていけばいいのだろうか……悩みに悩んだのぞは、とある場所へ連絡してみました。(行動力高い芸人)
ということで、今日はこちら!
大地こども園さんへやってきました!
本日取材を受けてくださるのは、園長の金城美和(みわ)さんです!
よろしくお願いします!
-サービス内容・コンセプト-
保育園と幼稚園が一緒になっている那覇市の認可外保育施設で、1〜5歳までの子どもたちの保育をしています。
お話の間に子どもたちがはしゃいでいる姿を見てほっこりなのぞとぴろこ。
大地こども園さんのHPに、 “肯定的な言葉が聞こえてくる園”と書かれていたのですが、具体的にどのようなお声掛けをされているんですか?
「…したらだめよ」ではなく「…してくれる?」のように、やってほしいことに言い換えるようにしています。例えば子どもが高い場所に登って危ないと思ったときは「危ないから登ったらだめだよ」ではなく「ゆっくり降りましょう」「降りてくれる?」という風に、外出先で静かにしてほしいときや走ったりしている場合は「静かにしてくれる?」「ゆっくり歩きましょう」という風に、言い換えています。否定的な言葉をかけると、脳が萎縮して大人の顔色をうかがって行動してしまうんです。肯定的な言葉だけで接していると脳が柔軟になり、それぞれ興味を持ったものに自発的に行動できるようになるので、肯定的な言葉をかけるように心掛けています。
大地こども園では、自律排泄(じりつはいせつ)といって排泄を個々のペースに合わせています。2、3歳の子たちは間に合わないこともあるのですが「おしっこはどこでするの?」ではなくて「おしっこが出るって元気な証拠だねぇ!」「気持ちがよかったねぇ!」と”具体的にやってほしいことに言い換えるパターン”と”明らかにいいように表現するパターン”の言葉掛けをしています。生きてる証拠とか元気な証拠とか。子どもたちの誰かがお漏らししたら、周りの子たちが「元気な証拠だねぇ!」と言ってくれますよ。
勉強になります!誰かがお漏らししても、周りの子たちが元気な証拠と言ってくれる環境ってとっても素敵。僕が昔お漏らししたときは、周りからとっても冷めた目で見られたので少し羨ましく感じます。
-大地こども園を立ち上げたきっかけ-
金城さんが大地こども園を立ち上げたきっかけを教えてください。
私は保育士として認可外、認可園と合わせて16年勤めてきて、子どもたちに接する保育者がどのような対応をするかがすごい大事だなぁと感じました。肯定的な言葉掛けで子どもたちに居心地の良い空間が必要だなって思い、それなら建てよう!ということで、2011年に新築で建てました。
肯定的な言葉掛けを続けると信頼関係ができるので、いざというときに協力してくれるんですよ。公園へ遊びに出かけたときに集まりますよー!と言うと、すぐに集まってくれます。よっぽど危険なこと、命に関わることは止めるようにしていますが、それ以外の多少のケンカなどは、子どもたちの中で解決できるようにしています。物の取り合いで誰かが泣いたときに、「ごめんなさいは?」などはできるだけしないで、泣かされた方に「ごめんね〜○○○優しくするからね〜」とされた方に大人が謝ってケアすることで、泣かせた方が「あっ、まずかったんだな……」って気付きがあるようにしています。
非常に勉強になります!自分が親になったときに役立つことばかりです!
ポイントさえ覚えておくと、子育てがすごく楽しいと思います!うまくいかないこと、わからないことがあるのは当たり前だと思うんですけど、信頼関係ができていると何事に対しても動じませんし、子ども達が自分の身の回りのことを自分でしようと思うようになるので過保護にならないです。
-子供の想像力・アイディア-
取材している横で子供たちが積み木で遊んでいました。何を作っているのか聞いてみると、写真左が便座、右が水道をイメージした手洗い場とのこと。
発想が豊かでとてもかわいらしいですよね!
なんでもないものを自分たちで組み立てて、それを何かに見えるようにする見立て遊びをしています。教える保育ではないので、一切何も言ってないですね。「こんな風にするとこんなことができるよ!」「ここでは手を洗うんだよ!」と子供に教えてもらってます。想像力やアイディアがすごいです。美容室ごっこでシャンプーしたり、お母さんたちのまねっこが好きなのでお化粧やおままごとだったり。普段の家庭での接し方がそのままここで再現されますよ。
お部屋もおもちゃも木が使われていますが、これには意味があるんですか?
木のぬくもりを感じるようにと、壁も床も本物の木を使用して建ててもらいました。無塗装の板に保護者の方と自然のみつろうワックスを塗って、ニスなどは塗らずに体に害のないようにしています。そしておもちゃも木のおもちゃを中心に、布や自然物(松ぼっくり等)で温かみを感じるようにしています。
近くに公園がありましたが、園から公園が近いのはいいですね!
近くに季節を感じる公園(がじゃんびら公園)があります。遊具がないので自然とセミ捕りやバッタ取りなどをしていますよ。枯れ草や落ち葉などを使いながら「これは○○の野菜ね〜」という風に見立てて遊んでます。
-給食は無添加?-
無添加で加工品は一切使っていません。できるだけ地産を使おうと考え、やんばる若鶏のひき肉を使ったり、豚肉を使うときも沖縄で育っている豚や、野菜も旬な野菜を使っています。みんなでネギを育てたりもしていますよ。食材の味を引き出すために、味付けも薄めで体に優しくなるようにしています。
体に取り入れると良い物として、頭文字で「まごは(わ)やさしい」というものがあります。ま=豆類、ご=ごま類、わ=わかめ・海藻類、や=野菜、さ=魚、し=しいたけ・きのこ類、い=芋類です。そこを意識しながら給食を提供しています。おやつもお菓子ではなく、昼食と夕食の間の捕食としておにぎりタイムを設けて、みんなで塩おにぎりを食べています。
-働くとは-
働くというのは生きがいであって、働けるっていう喜びがある空間ですね。
-学生へのアドバイス-
保育士として認可外、認可園と16年勤めてきた経験から、保育者の子どもたちへの接し方、肯定的な言葉掛けで、子どもたちに居心地の良い空間が大事だと感じ園を立てる行動力。金城さんの子どもと向き合う優しい心や、愛。幸せオーラを身にまとっていて、取材をさせていただいた僕とぴろこも幸せな気持ちになりました。肯定的な声掛けをすることの大切さを知りました。また子どもだけでなく誰に対しても肯定的な(ポジティブ)言葉を掛けることも大切だと気付かされました。意識して生活していきます!金城さん、お忙しい中ありがとうございました!
企業情報
電話 |
098-859-0288 |
住所 |
沖縄県那覇市金城1-13-6 |
開園時間 |
平日8:30~16:00(延長保育17:00迄) |
定員 |
34名(1歳3ヶ月〜就学前まで) |
大地こども園(那覇市金城)の見学や、お問い合わせなどありましたら、お気軽にお電話、またはメールフォームにてご連絡ください。
お電話は、平日13:00~14:00までにお願いします。見学は予約制となっております。
大地こども園さんのHPはこちら▷http://www.daichi-kukuru.com/
Special Thanks 金城さん、大地こども園の皆さん
Written by のぞ
Photo by ぴろこ