有限会社ジュネ by けんよう&のぞむ

Okimag13回目!
今回は、琉球大学4年次の名嘉山兼陽(なかやまけんよう)さん、沖縄国際大学3年次の宮城望(みやぎのぞむ)さんが取材へ行ってくれました〜!学生さん初の取材記事、ぜひのぞいてみてください♪


 

こんにちは~。
みなさん、ハッピーな日々をお過ごしでしょうか?

今回は、アロハシャツやかりゆしウェアなどを製造・販売している『有限会社ジュネ』さんへ取材に行きました。

 

〜かりゆしウェアとは〜

いきなりですが、皆さん!!
かりゆしウェアとアロハシャツの違いを知っていますか?
実は、かりゆしウェアは沖縄でミシンで縫製され、沖縄県衣類縫製品工業組合から認定を受けたものなんです!
認定されたものにはタグが付いているので、そのタグが付いているのが正式なかりゆしウェアになります!

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↑このタグ。

しかし、一般的には琉球絣や紅型の柄がかりゆしウェア、パイナップルやヤシなどトロピカルなイメージのものがアロハシャツ、とされていますね~!

 

ではでは早速、有限会社ジュネ代表取締役社長の吉田康秀さんにお話を伺っていきましょう!!

 

〜サービス内容〜

けんよう
有限会社ジュネさんのサービス内容を教えてください。
吉田さん
かりゆしウェアやアロハシャツなどのリゾートファッションを観光客やサラリーマンの方に販売しています。
けんよう
客層のターゲットはどう設定していますか?
吉田さん
客層は年代別ではなく、ジャンル別・テイスト別で設定していますね。どういうことかと言うと、私はドラゴンボールが好きでよく見ていたのですが、今では息子がドラゴンボールZにはまっています。つまり、ドラゴンボールが好きということに関して年齢は関係ない、ということですね。海が好き、山が好きと同じ感覚です。

面白い発想だなと思いました!まさか、ドラゴンボールが出てくるとは(笑)

 

〜ジュネのこだわり〜

けんよう
こだわりはありますか?
吉田さん
女性に「そのかりゆし素敵ですね」と言われるかりゆし、そのまま東京出張にも行けるようなかっこいいかりゆしを目指しています。

確かにジュネさんが展開している「PAIKAJI」というブランドは、私が知っているアロハシャツやかりゆしウェアとは違った、おしゃれなデザインがたくさんあり、さらにシャツだけでなく、ジャケットやベストといった商品もありました!!

この「PAIKAJI」ブランドは、イタリアのフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッション展示会『PITTI』(世界中から1000ブランドほど集まる)に参加したこともあるそうです!!

す ご い で す ね ~ !

さらに『LEON』や『BITTER』といったファッション誌にも多数掲載されており、そのデザイン性やファッション性の高さに感心しました。アロハシャツがここまでおしゃれに進化しているとは知りませんでした!

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〜仕事をしていて良かった・大変だったこと〜

けんよう
この仕事をしていて良かったと思うことはありますか?
吉田さん
沖縄に観光に来た方がお店に寄ってくれるのも嬉しいのですが、PAIKAJIに来るために沖縄に来る方もいて、わざわざお土産を持ってきてくれたのはとても嬉しかったです。喜んでもらえているんだと思うと、嬉しいですね。また、お客さんが「『どこで買ったの? 素敵だね!』と言われたよ!」ということを聞くと、この仕事をして良かったと思います。嬉しいよね!
けんよう
この仕事をしていてつらかった、大変だったことはありますか?
吉田さん
お客さんの好みのものを準備できなかったときや、期待に応えられなったときはつらいというか、悔しいというか。あとは、単純に仕事のスケジュールをこなすのがしんどいかな(笑)

 

〜求める人物像〜

けんよう
どのような人と働きたいですか?
吉田さん
仕事には「決まったことをやる人・作業する人」「計画を立てる人・創造力のある人」の2種類の人間がいます。作業する人は、これから機械に代替される時代が来るかもしれません。だから、会社と一緒になって考えられる人、興味を持って仕事ができる人と一緒にやりたいです。そういう人となら、ドラゴンボールでいう「フュージョン」が仕事でも起きると思います。1+1が、3や4になるような働きがしたいな。そういう可能性に対して情熱をささげる人と働きたいです。

またドラゴンボールが出てきましたね(笑)

でも、話を聞いていると、ものすごく熱を感じました。本気でフュージョンしようとしているのだなと思いました!

また、
「従業員には、大手の企業のような給料を出せるように頑張る」
「沖縄は所得が全国と比べても低いのだから、フュージョンして、生産性を上げ所得を上げていきたい」
「その他にも経営の立場から、付加価値の高い事業・商品を展開し、顧客に届けていかなければならない」
と、経営者としての顔をちらりとのぞかせたときは、痺れました。さすが社長だなと思いました!

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実は社長の吉田さんは2代目で、吉田さんの奥さんのお母さんが初代なのだそうです。
初代のお母さんは初めはブティックを経営していたそうで、沖縄の観光地化が活発になってきたときに、ホテルでアロハシャツを作ろうというのが「PAIKAJI」の原型が生まれるきっかけだったとのこと。(当時は、PAIKAJIではなかった)
そこで、東京のアパレルメーカーに勤めていた吉田さんは今の奥さんとご縁があり、沖縄に来て2代目を継承したそうです。

吉田さん
沖縄が好きで、沖縄に憧れて来たわけではない。だから沖縄での現状を客観的に見れたことも、会社を経営していく上で良かったと思う。
とおっしゃっていました。

 

〜働くとは〜

けんよう
働くとはなんですか?
吉田さん
その人の欲求によって変わるし、目標によっても変わるね。
吉田さん
3人のレンガ職人という話があるんだけどね。3人のレンガ職人に何をしているの? と聞くと、1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、2人目は「レンガで壁を作っているのさ」と答え、3人目は「レンガで大聖堂を作っているのさ」と答えたんだ。
吉田さん
3人とも能力や給料はさほど変わらない。しかし、志が違う。志が高いほうが心に響くと思うんだ。給料をどこからもらっている?と聞かれたら、1人目は会社、3人目はお客様と答えるだろう。働く上で、自分はいったい何人目のレンガ職人なのかを意識することが大事だと思います。

 

なるほど~!3人のレンガ職人の話は初めて聞きましたが、とても考えさせられる面白い話ですね。吉田さんは、その人を見て憧れるような人は3番目のレンガ職人であり、会社にはこのような人が重要な存在だとおっしゃっていました。しかし、1番目が悪いわけではないそうですよ。そもそも、レンガ職人がいないと大聖堂は完成しませんもんね(笑)

 

〜学生へのメッセージ〜

けんよう
これから就活・就職する学生へ向けてのアドバイスをお願いします!
吉田さん
何をしたいか決まっている人は、早くやったほうがいい!何をしたいか分らない人は、いろいろなことに挑戦したほうがいい!何をしたいか分らなくて、悩んで動かない人は良くない!やりたいことが向いていない、やりたくないことが向いている可能性もある。だから、いろいろな事に挑戦してほしい!職業蔑視だけは絶対にダメ!どんな仕事だって誰かの役に立っている!

 

非常に熱いお言葉をいただきました!

吉田さんは専門学校に通っていたときに、自分のセンスのなさと、世の中には自分がどうやっても勝てないスーパーサイヤ人みたいな人がいることに気づかされ、挫折したそうです。しかし、どこかに自分が役に立てる仕事はないかと模索し、友達のアドバイスや、違う角度から進めないかと前進し、今の仕事ができているそうです。今や吉田さんがスーパーサイヤ人なのかもしれない(笑)

とにかく、進み続けること、挑戦し続けることが大事なのですね。

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ちなみに吉田さんが今後挑戦したいことは、女子大生やOLを集めて「こんなかりゆしはダサい」「この着こなしはかっこいい」など、女性目線の意見交換会を実施し、その中から新たなデザインのかりゆしウェアを作っていきたいそうです!
また、

吉田さん
この会社はおしゃれを提案する会社であり、毎日毎日、どのように工夫すればいいか考えています。ショッピングセンターでただ売ればいいわけではありません。ハピナハへよく行きますが、若手の緊張感やベテランの落ち着きなど、芸人さんのネタを見ていると、伝え方やコミュニケーションの勉強になりますよ。

ドラゴンボールのお話しもそうでしたが、いろいろなところからヒントを得ていて視野がとても広いなと思いました。
就活対策に漫才を見るのはいかがでしょうか?意外とヒントを得られるかもしれませんよ!(笑)

 

〜工場見学〜

取材後には実際に縫製作業をしている工場を見学してきました!

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職人の方々が、流れ作業でミシンやアイロン、見たことも無い機械などを使い一生懸命作っていました。簡単なように見える作業も実はかなり難しいと聞き、職人のすごさを肌で感じました。工場で働いている方は、ほとんどが服飾系の専門学校を卒業後に勤務しており、女性が圧倒的に多かったです!

 

吉田さん、有限会社ジュネの従業員の皆様、

お忙しい中、本当にありがとうございました!

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取材:けんよう&のぞむ
記事:けんよう
編集:ぴろこ

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